あれから一週間。
本当にとんでもない地震だった。
色々なモノが散乱し、地面は歪み、空からは壁が降ってくる。
海辺の町並みは一瞬の間に消え、
人々や車、あらゆる物が流され、多くの方が亡くなられた。
そして今も尚、行方がわからない方もいらっしゃる。

おまけに安全視されていた原発も壊れ、
放射能汚染が深刻な状況下にある。

そして多くの地域でまだライフラインの復旧の目処が立たずにいる。
東北、茨城の寒空の下で、
震えながら、お腹を空かせながら
避難所生活をおくっている人たちがいる。

悪夢。
何度、頬を叩いても覚めてくれない。
現実なんだ。

実家も津波に呑まれたが幸い家族は無事。
無事であることがこんなにも嬉しく
ありがたいと思ったことはない。

しかし失った代償はあまりに大きい。

それでも転んだなら、立ち上がるしかない。

砂を掴んで立ち上がるしかない。

自分に何ができるかわからない。

それでもやるしかない。

それが生者の使命だ。

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