『頬を駆け抜ける風は涼しげ』
なんて言う文語表現を秋口には良くするもんですが、
実際そんなに美味い具合に風なんて吹かないものです。
ならば吹かせて見せようホトトギス。
ということで、ハーフ型ヘルメットを着用し、
バイクに跨り右手でエンジンを吹かす。
左足で加速チェンジし、国道4号を北上。
風が頬を駆け抜けまくる。
仙台という土地は冬が長いおかげで
バイクのシーズンはとても短い。
暑からず、寒からず、そして杉花粉が飛ばないのは
今しかない。
単気筒の図太いエンジン音とマフラーから聞こえる
HONDA MUSICが乾いた空に良く響く。
