机の木目が粗いため使用頻度が高く、
僕が持っている唯一の下敷き「まぐろ・かつお下敷き」。
通称“日かつ連”こと日本鰹鮪漁業協同組合連合会が
S63年に作った代物です。
とある本棚に埋もれたいたこの下敷きを、
僕が見つけ、お願いして頂いていてからは約3年ぐらい。
多少ガタがきていますが、まだいけます。
このダサイ感じが何とも言えません。
僕以外にこの下敷きを持っている可能性があるのは
物持ちの良い“日かつ連”の人、
そして“世界を釣る男”松方弘樹ぐらいだろう。
ふと、リモコンでテレビの電源を入れると、
滝川クリステルが映し出された。
なんだかいつもと声色が違うなと思っていた矢先、
彼女の目からポロポロと涙が零れた。
7年間勤めたニュース番組を降板するらしい。
感謝と寂しさで構成されたその涙はキラキラと光り、
とめどなく溢れ出ていた。
それを見ていた僕の心の垢もポロポロと流れ落ち、
僕の心は裸になった。
そして風呂に入るため実際、裸になった。キャッ!
女性の涙はとても美しい。
連休に挟まれた平日はさながら
テリヤキバーガーの中身みたいなもんです。
連休というバンズで、平日というテリヤキパティを挟み込む。
バンズを押さえつけると間からムニュッとテリヤキソースや
マヨネーズがはみ出る訳です。
詰まるところ仕事がはみ出る訳です。
どうやら僕はテリヤキバーガーを口にしたようだ。
連休中は仕事の電話やメールが少なく、
あるのはNHKの集金とキリスト教の勧誘の
招かざる人達だけが、電話でもメールでもなく、
インターホンを鳴らした。
招かざる人達には、なおざりな対応をし
僕はただひたすら仕事に打ち込んだ。
モクモクと。
ひたすらに。
休日最後の今日、明日提出の物件は全てやり切った。
自分を労い、ハッピーターンとビールで打ち上げ。
ハッピーターンを食べた指は、いつまでも幸せな塩の味がした。