クルマの運転中、後部座席から幼児の悲痛な声が聞こえた。
「鼻くそが歯に、はさまった!」
「大丈夫か!」
僕は、反射的にそう叫ぶと路肩に車を止めて振り返り再び叫んだ。
「父さんがこの命に変えてでも、その鼻くそをとってやる!」
半狂乱になった僕は涙を流し、溢れ出る鼻水を舐めていた。
本年もよろしくお願いいたします

クルマの運転中、後部座席から幼児の悲痛な声が聞こえた。
「鼻くそが歯に、はさまった!」
「大丈夫か!」
僕は、反射的にそう叫ぶと路肩に車を止めて振り返り再び叫んだ。
「父さんがこの命に変えてでも、その鼻くそをとってやる!」
半狂乱になった僕は涙を流し、溢れ出る鼻水を舐めていた。
本年もよろしくお願いいたします
【2歳】完走が目的。声援も「頑張れー」など。雰囲気はものぼの。マシンはデフォルトがほとんど。参加人数はあまりいない。
【3歳】レースとして成立するようになる。マシンのカスタムも気合が入ってくる。ただスピードに慣れていない、他の子の動きの予測ができないなどでクラッシュもちらほら。声援は「いけ!いけ!」など。フロックで勝つこともある。チーム所属の子が目立ってくる。
【4歳】練習している子とそうでない子で差が如実にでてくる。チームに入って練習している子は総じて早い。マシンは10万ぐらいするのもチラホラ。デフォルトマシンの子はあまりいない。声援は「抜け!」「させ!」など完全にレース。クラッシュもサイドバイサイド由来に変わる。フロックはほとんどない。
【5歳】完全無欠のレース。子供も親も気合が入った子しかいなくなる。チンガード付きのヘルメットはマストだし、スピード感もえぐい。コーナーリングもかなり体を倒してのものに変わる。オーバーテイクもあるので緊張感は相当なもの。声援も大歓声。端から見ていても興奮する。
総じて第一コーナーを制することができると、表彰台はほぼ間違いない。スタードの合図での素早い反応、スタート時の混戦を引かずに行き切れるメンタルと瞬発力がストライダーで勝つには必要と実感。ストライダーのカスタムは切りがない。どれが子供に合うのかとか考えだしたらエンドレス。
実家の近くを散歩していると、
突如自分の居場所がわからなくなってしまう。
当然、ノスタルジーな気分になることはない。